
最近、iDeCoとか確定拠出年金とか聞くのですが、どういうものなのでしょうか?

個人型確定拠出年金のことをiDeCoと呼びます。どのような商品なのか見ていきましょう!
確定拠出年金ってなに?
確定拠出年金とは、収入を得ている間に掛け金を「確定」して、年金制度のために「拠出」(特定の目的のために金銭を出し合うこと)して、老後に給付を受けの制度のことです。
似たような制度に確定給付年金というものがあります。
こちらは企業が運用するもので、所属する企業に確定給付年金がない場合は関係がないのですが、参考までに違いを見てみましょう。
確定給付年金と確定拠出年金の違いは?
確定給付年金と確定拠出年金の大きな違いは何を「確定」するかです。
確定給付年金の方は、将来の給付額を最初に「確定」します。
その給付額になるように企業が掛け金等の必要な金額を算出して、それでも満たない場合は企業が保証する制度です。
確定拠出年金の方は、将来の給付額は運用実績により変わります。自分で掛け金を「確定」し、自分で運用管理し、その運用実績に応じた額が支払われます。
以下は確定給付年金と確定拠出年金の推移を現した資料になります。

適格退職年金と厚生年金基金が減少傾向にある件については今回は触れないでおきます。
今回のメインは確定拠出年金なので。
確定給付年金は企業への負担がかなり大きい制度です。
近年は横ばいですが、それでも少しずつ増えているのには驚きを感じます!
日本らしいともいえますね。
確定給付年金の増加に沿うように、確定拠出年金も増えているのが分かります。
このことから企業年金についてはこの2つに移行していく方向になっていくと思われます。
個人についても同様です。
ただ、個人の場合は確定給付年金を受けることができません。
給付してもらうには母体となる組織が必要になりますからね。
そのため、確定拠出年金の1択になります。
確定拠出年金には誰でも加入できるの?
加入するための条件は下記の通りです。
この条件に加えて60歳未満であったりと該当する項目によって多少条件が変わります。
また、加入条件に加えて掛け金の上限も変わってきます。
詳しくは個人型確定拠出年金の加入資格の確認を参照ください。
60歳未満とお知らせしましたが、70歳まで引き上げることを検討しているという記事もあります。
参考:企業の確定拠出年金加入期間上限70歳未満を検討
確定拠出年金のメリットは?
確定拠出年金のメリットはなんといっても税制優遇措置です。
掛け金が全額所得控除の対象になり、さらには運用益まで非課税となります。
さらに条件によっては年率15%ものリターンがリスクなしに得られてしまうのです!
どのように試算したかというと、 節税メリットシミュレーションで自分にあった条件を入力すると簡単に知ることができます。
今回はこのような条件で入力してみました。
結果は年間の節税額が41,400円と出ました。
2万3千円×12カ月で年間27万6千の掛金で41,400円のリターンは年率15%ということになります。
一般的な投資商品でリスクなしにここまでのリターンが得られる商品は他にはありませんよ。
確定拠出年金のデメリットは?
僕が感じているデメリットは2つあります。
確定拠出年金ではありませんが、給料の1/4貯蓄をしようと定期預金の自動積立サービスを利用したことがあります。
その時は3/4でもなんとかなると思っていたのですが、どんどん貯蓄が減っていき3カ月目になるとクレジットカードの引き落としができない状態になっていました。
急いで解約しようにもネットから申し込みは出来るのに、解約は窓口まで行かないと出来ないという…
そのようなことがありましたので本当の余裕資金で始めるのが良いと思います。
また、企業に提出しないといけないのでこっそり始めることは出来ません。
上司に何か言われることを覚悟しましょう。
ファイナンスリテラシーが足りないと横文字で言い返しても良いかもしれませんね。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
僕が実際に経験したところについてできるだけ詳細に記載しました。
今回の記事があなたのより良い人生に少しでも役に立てたら幸いです。