
新NISAとこれまでのNISAは何が違うのでしょうか?

新NISAにより金融庁の方向性が明確になったと思います。詳しく見ていきましょう!
新NISAとこれまでのNISAとの違いは?
令和元年12月に金融庁よりNISA制度を見直すと発表されました。
どのように変更されたのでしょうか?
一般NISAの変更点
投資初心者はまず、1階部分の積立投資を行う必要があります。
NISA口座を開設している人、または投資経験者は積立投資は不要です。
2階部分はこれまでと同じとお伝えしましたが、「高レバレッジ投資信託など安定的な資産形成に不向きな一部の商品を除く」と税制改正大綱に記載されています。
つみたてNISAの変更点
つみたてNISAに関しては大きな変更はありません。
新NISAか、つみたてNISAのどちらかを選択することになります。
ジュニアNISAの変更点
延長しない理由としては利用実績が乏しいことが挙げられています。
以下はジュニアNISAの年代別の口座数です。
1歳~20歳までの年代ですべて同じくらいの口座数になっています。
2016年に0歳の子のために制度を利用したとして、制度が終了する2023年には7歳です。
18歳まで払出制限があるため、新規投資はできないのに、さらに11年放置しないといけません。
このように年代によって使い方が変わることが想定されるのに、すべての年代で同じくらいの口座数ですと別の用途に使われているのではと邪推してしまいます。

金融庁の狙いは?
金融庁としてはつみたて投資を推奨しているように思われます。
おそらく、この積立により老後2000万円問題にも対処してほしいという狙いもあるのでしょう。
僕としてもこの方針には賛成です!
これまで、株、FX、不動産と色々な投資に手を出してきました。
投資初心者の頃は本当に大きなマイナスも経験しました…
特に初期のFXは2010年に規制されるまでレバレッジを100倍にすることも可能でしたので、10万円の証拠金で1000万円の取引とか出来るわけです。
1円あがれば100万円のプラスですが、0.1円下がれば証拠金はすぐになくなり、強制的にロスカットされます。
為替市場の0.1円とはすぐに変動するものです。
この動きに一喜一憂してどん底に落ちたのは今となっては笑い話です。
このように投資はやり方を間違えると危ないものになってしまいます。
そのため、今回の新NISAを金融庁による投資教育だと話されている方もいます。
税制改正大綱の見直しの理由にも「人生100年時代にふさわしい家計の安定的な資産形成を支援していく観点」と記載されています。
まずはつみたてから投資の勉強を始めていきましょう。
これまでのNISAについては「NISA初心者へのアドバイス!始める前に知ってほしいこと」にて解説しています。