【書評】ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく/堀江貴文

教育部

今回紹介するのは『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく [ 堀江貴文 ]』です。

本書は2000年代の前半、時代の寵児と呼ばれたホリエモンが出所後に書いた最初の本です。

2013年に出版された本をなぜ今更?と思うかもしれませんが、人にオススメするにあたって時代の光と闇を経験したことがある人の本はとても参考になると思ったからです。

ようさん
ようさん

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを4つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!

チャンスのほんとうの姿

チャンスを見極める目なんて、必要ないのだ。(P101)

そもそもチャンスにはどんな意味が含まれているのだろうか?

チャンスの語源を調べてみると、俗ラテン語の「cadentia」が由来だそうです。

「cadentia」の意味は「サイコロを振る」。

サイコロで出したい目があれば、出るまでサイコロを振りますよね?

チャンスも同じだと思うのです。

目の前に流れてきたチャンスに躊躇なく飛びつくことができるか。(P100)

目の前に流れてきたチャンスに飛びつかないのは自分が想像しているチャンスとは違うからでしょう。

さて、その自分が想像しているチャンスをつかむことで本当に成功できるのでしょうか?

僕には嫌々やった仕事がのちほど自分の成長に繋がったということがたくさんあります。

もし、自分がやりたくないという理由でその仕事をしていなかったら今の自分はいなかったと思います。

チャンスって変装の名人なのです。

それはまるでルパン三世のよう。

そして、僕たちは銭形警部。

銭形警部がルパンと間違って逮捕した数は数え切れないほどです。

まれにこれまでの経験から得た直観でみごとに逮捕するときもあります。

チャンスってこのようなものなのではないでしょうか。

シンプルに考えればいい。すべては「ノリのよさ」からはじまるのだ。(P102)

会社員のお金と時間の関係性

お金(給料)とは「もらうもの」ではなく、「稼ぐもの」である(P121)

アルバイトと会社員の共通点って何だと思いますか?

僕は「時間」だと思います。

自らの「労働」をお金に換えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に換えているのだ。(P120)

多くの会社員は仕事の成果に給料が直接むすびつきません。

給料が上がるのは上層部からの評価によって上がるのです。

成果主義がとりいれられるようになったからといっても、遅くまでがんばっている人を評価したい文化はいまだに残っているでしょう。

つまり、遅くまで頑張っている→時間を費やしている→評価が上がる→給料が上がる、ということです。

給料を上げるためには、どれだけ会社のために時間を費やしたかによって決まるのです。

福利厚生や雇用体系の違いはあれど、アルバイトと会社員では「時間を使ってお金をもらっている」という点では同じではないでしょうか?

そして、筆者は指摘します。

人生が豊かになっていかない根本原因は、なによりも「時間」だ。(P121)

「できっこない」という心のフタ

物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。(P134)

「10秒の壁」の話をご存知でしょうか?

男子100メートルで最初に10秒の壁を打ち破ったのは1964年でした。

それまでは達成困難と言われていたことが、たった一人が9秒台をたたき出したことで、10秒の壁は打ち破れるという認識に変わったのでしょう。

わずか半世紀足らずで9秒58まで進化したのです。

そして、2017年には桐生祥秀選手が日本人ではじめて10秒の壁を打ち破りました。

思い込みや先入観と言うのは恐ろしいものです…

知らず知らずのうちにチャンスを逃していたかもしれないのですから。

チャンスを遠ざける「あいうえお」というものがあります。

あ:あきらめ
い:言い訳
う:後ろ向き
え:遠慮
お:思い込み

引用:成功する人は、チャンスを遠ざける「あいうえお」の言葉を使わない。―IT業界の女帝・奥田浩美に学ぶ

これらには「だって」「でも」「どうせ」という言葉がセットでついてきます。

そして、「できっこない」という心のフタをしまうのです。

エジソンは電球を発明するまでに1万回も失敗したそうです。

ですが、エジソンはインタビューアーにこのように答えます。

失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ。

もし、エジソンが「できっこない」という心のフタをしていたら、今日の電球はなかったかもしれません。

「できっこない」という心のフタさえ外してしまえば、「やりたいこと」なんて湯水のようにあふれ出てくるのだ。(P134)

ゼロを貫く「諸行無常」の原則

現状維持などありえない。僕は変わり、変わらざるをえない。(P184)

僕が「諸行無常」で思い出すのは、国語で習った「平家物語」の冒頭部分です。

「祗園精舎の鐘の声、 諸行無常の響きあり」

諸行無常ってどのような意味が覚えていますか?

諸行無常とは?

万物はいつも流転(るてん)し、変化・消滅がたえないこと

昨日の自分と今日の自分は、さっきの自分といまの自分は違っているのである。(P183)

過去は変えられません。変えられるのは過去に対する解釈だけです。

未来は分かりません。分かっているのは今の行動の先に未来があるということです。

僕は自分の老後はおろか、たとえば10年後や20年後の自分について、いっさいの計画をもっていないし、不安もない。(P211)

世界5分前説というものがあります。

水曜日のダウンタウン」に出てきそうな説ですね。

この説の内容は、

「世界は5分前に誕生し、僕たちには偽の記憶が植え付けられている」

というものです。

そんなバカなと思うかもしれませんが、この説の面白いところは確実に否定することが不可能であることです。

あなたにならこの説を否定することができるのでしょうか?

過去というものを証明することができればそれはノーベル賞ものでしょう!

ドラえもんも真っ青です。

つまりは、私たちの人生には「いま」しか存在しないということです。

そして、「時間」がここで関係してきます。

万物はいつも流転し、変化・消滅がたえないことが「諸行無常」でした。

いつまでも同じ状態を保っているわけではないということです。

ヲタクに恋は難しい」というアニメではこのようなセリフがあります。

諸行無常、この世に存在するすべてのリア充は同じ状態を保つことなく移り変わっていくので羨んだり妬む必要はないということ

どんなに嫌なことがあったとしても、時間が解決してくれるということはあります。

その反面、時間の使い方で勝ち組にも負け組にもどっちにもなることができるのです。

人類に等しく与えられているのは時間です。

そして、ある目的のために、時間を使って頑張ることを「努力」と呼びます。

勝ち組、負け組と表現しましたが、それもある一時点での話です。

人生は「諸行無常」です。

勝ち組だった人があるとき、負け組になってしまうということもありえるのです。

本書で伝えたいことと言うのは、「イチを積み重ねていく」ことが「いま」を生きる最大の秘訣なのだと思います。

人が前に進もうとするとき、大きく3つのステップを踏むことになる。(P186)

  • 挑戦…リスクを選び、最初の一歩を踏み出す勇気
  • 努力…ゼロからイチへの地道な足し算
  • 成功…足し算の完了

書評まとめ『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江貴文

『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』いかがでしたでしょうか?

最後にこの言葉を贈りたいと思います。

絶望しているヒマなどない。(P227)

人生ですべてのお金も髪も失ったことがあるから言えるのですが、生死がかかった状況では絶望しているヒマなどありません。

働なければ食べることができないのですから…

絶望できる状況と言うのはある意味、環境に恵まれていると言えるかもしれません。

書評まとめ
  • チャンスを難しく考えることはない。すべてはノリの良さから始まる。
  • 多くのビジネスマンスは労働の成果ではなく、時間をお金に換えている
  • 無意識に「できっこない」というフタをして制限をかけてしまっている
  • 「イチを積み重ねていくこと」が「いま」を生きること
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