【書評】沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲/松尾茂起

システム部

今回紹介するのは『沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲 [ 松尾茂起 ]』です。

本書はホームページやブログのことが分からない人にも分かりやすくするための工夫が多くちりばめられています。

495ページもありますが、マンガ風に書かれている所も多いので本が苦手な人にもオススメです。

ようさん
ようさん

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを4つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!

コンテンツファースト

Webデザインの本質は言葉だからな。(P100)

僕は本業でITエンジニアをやっています。

昔にブログを始めた時があるのですが、その時はブログの作成段階で挫折してしまいました。

自分なりのこだわりがあったんでしょうね…

1から作成していったのですが、デザインにこだわりすぎるあまり、なかなかコンテンツを作るところまでいきませんでした。
そのうちに当初の当初の目的を忘れてしまい、デザインが完成した時点で飽きてしまったのです。

今回はその時の反省からコンテンツを第一優先として、それ以外はできるだけ外部のサービスを利用しています。

特に現代はパソコンとスマートフォンの両方からアクセスされます。

ここで面倒なのがパソコンとスマートフォンの両方のサイズに適切に表示されるようにしなければいけません。

自動的にデザインが切り替わるわけではないので、画面のサイズによって切り替わる様にプログラミングされているんです。

プログラミングから勉強しないといけないとなると大変ですよね…

でも、ご安心ください!

今は「WordPress」というサービスを使うことで、プログラミングの知識がなくても簡単にサイトを構築することができます。

僕のサイトでは 「WordPress」 の無料テーマである「Cocoon」を利用しています。

これにより自動的にパソコンとスマートフォンの両方で適切に表示されるようになっています。

”そもそも論”で考える癖をつけよう(P110)

あなたのサイトを作る目的はなにでしょうか?

凝ったデザインを作って自己満足することでしょうか?

勉強を始めようとしたら、部屋の汚れが気になって、気づいたら夢中で掃除をしていた。

あなたがもし、凝ったデザインを作ろうとしているのであれば、それはこの現象と同じです。

そもそもは部屋を掃除したいのではなく、勉強をしたかったはずです。

Webデザインにおいて一番大事なことは、この「論理的に考える」ということ、すなわち「ロジカルシンキング」です。
Webデザイナーは、何のためにそのデザインを行うのか?を常に考えなければいけません。(P110)

セールスレター

画面の前にいる一人のお客様に対して、手紙を送るような感覚で文章を書き、お客様の心を動かし、購入へとつなげる。(P141)

セールスレターとは?

「商品を売ることを目的とした文章」を意味します。オフラインであれば、手紙のように相手の感情に訴える文体で書かれたダイレクトメールのことを指し、Webであれば、縦長のランディングページを指すことが多い。

不特定多数ではなく、特定の1人に向けたメッセージになるようにします。

代名詞も「皆さん」ではなく、「あなた」。

そうすると他人事ではなく、自分毎のように感じるのです。

ターゲットを決めたら、次はターゲットの気持ちにどうやって訴えかけるか?です。

訴えかけるためには2つのポイントがあります。

人は論理で納得し、”感情”で動く
論理とは?

何らかの法則性に基づいて論じたり考えたりすること、つまり筋の通った説明や思考の「やり方」を意味する

感情には喜怒哀楽があります。

つまり、人は筋道が通っている話で納得することができ、それにより喜怒哀楽の感情が起こることによって気持ちが動くのです。

では、筋道が通った話とは具体的にどういうことか?

アリストテレスの三段論法というものがあります。

三段論法とは?

ある事実やその前提となる正しい情報を起点として、推理を重ねて結論を導き出す手法のことです。最初に「大前提」と「小前提」があり、最後に「結論」を出します。

例えば、次のようなことです。

【大前提】吾輩は猫である
【小前提】猫には無限の可能性がある
【結 論】したがって吾輩には無限の可能性がある

2つの前提をもとに結論を導くというのがポイントです。

ただし、この例文では納得はしてもらえるでしょうが、感情は動かないですよね。
「へー」と思ってそこで終了です。

そこでオススメしたいのが、文章に「ストーリー」を加えることです。
人はストーリーを好みます。
ストーリーが加われば、どんな売り込みの文章も、セールス要素が薄まり、読んでもらえるようになります。(P159)


「猫には無限の可能性がある」ということを知った吾輩くんが、大冒険の末、「猫には無限の可能性がある」ということは真実だったと納得する、そんな小説だとワクワクしてくるのではないでしょうか。

人は「客観的な情報」で信頼性を見極める

ストーリーはしばしば主観的な情報になりがちです。
読む人によっては「このストーリーは本当だろうか?」と疑いの心を抱くこともあります。(P160)


もう一度、吾輩くんに登場してもらいましょう。

「猫には無限の可能性がある」ということを知った吾輩くんは、それは本当だろうか?と疑いを抱いて、自分で検証するために、大冒険に出かけました。

ですが、ここで別の猫たちから「猫には無限の可能性がある」ということは真実だと、実体験に基づいた話を聞いたらどうでしょう?

しかも、その別の猫というのが、猫の世界で大成功した有名な猫だったら?

きっと吾輩くんは疑いの心ではなく、希望に満ちた確信の心で、大冒険に出かけるでしょう。

それだけ客観的な情報というのは判断するときの材料になり得るのです。

チラシにお客様の声などが載っているのはそのような理由があるのです。

面と点

「面」で攻撃してくる相手には「点」で反撃すればいい。(P187)

ここでいう「面」と「点」はGoogleの検索結果を意味します。

例えば、「可能性」という単語で検索すると29億件もヒットします。

こんなにも競合サイトがいる状態では自分が作ったサイトが上位に表示されるのは至難の業でしょう。

そこで使う戦法が「桶狭間戦法」です。

織田信長が勝てた理由は「奇襲」をしたからだ。
織田軍は最初から今川の本陣を狙って奇襲をし、勝利をしたのだ。(P187)

織田軍はなぜ奇襲をしなければ勝てなかったのか?

桶狭間の戦いでは織田軍の兵力は5千で、今川軍は2万5千であり、実に5倍もの兵力差がありました。

5倍もの兵力差がある相手に正面から正々堂々という訳にはいきません。

織田信長で有名なものの1つに火縄銃があります。

火縄銃を使った長篠の戦いは1575年ですので、桶狭間の戦いがあった1560年にはまだ使えない戦法です。

火縄銃のような戦況を大きく変える武器がない状態ではどうすれば勝てるのか?

孫子には「敵と味方の状況を把握し、攻撃する時期を見計らって地の利を活かせば必ず勝つ」という教えがあります。

織田信長はその教えに従い、奇襲を実行したのです。

織田軍の前線基地の一つである中嶋砦に入った信長が、そこから直線で3キロメートル程度離れた桶狭間付近で休息を取っていた義元の本陣に、いわば最短コースで正面から奇襲をかけ勝利した

引用:名古屋に桶狭間あり。

現代の言葉で表すと織田信長はSWOT分析をして、「兵力が少ない」という弱みを「迅速に動ける」という強みに変えたのです。

SWOT分析については「おりこうブログDS」というサイトに詳しく解説されていますので興味がある方は是非!

SWOT分析の狙いは「弱点」を知ることだ。
なぜなら、自分が弱点だと思っている要素は、発想を変えることで強みになるからだ。
外部環境の”弱み”は、”強み”の裏返しでもあるのだ。(P193)


例えば、猫の吾輩くんに無限の可能性について書いた記事を読んでもらいたいのであれば、「可能性」という単語1つではなく、吾輩くんが調べるような単語を組み合わせて、「点」で「面」を突破できるようにするのです。

コミュニケーション

シェアした人とその周りの人との間に、どんなコミュニケーションを生み出したいのか?(P281)

現代はGoogleからの検索だけではなく、SNSから発信されるものも多くあります。

TwitterというSNSでは、リツイートと呼ばれる機能があり、ツイートを自分のフォロワーに簡単に伝えることが出来るのです。

そして、短期間で爆発的に話題が広がり、多くの人の耳目や注目を集め、巷を席巻することを「バズる」と呼びます。

知っていましたか?

僕はつい最近まで知らなくて、トイ・ストーリーのバズ・ライトイヤーを真似ている人のことだと思っていました。

では、人はどのようなツイートを他の人にも知ってもらいたいと思うのか?

1つはおもしろコンテンツ。

funnyとinteresting、どちらもおもしろいという意味がありますよね。

ですが、この2つ単語にはおもしろいという方向性が違うのです。

funnyは笑いたくなる面白さ。
interestingは興味をそそる面白さ。

外国人との会話でfunnyだけ使っていたら、相手には頭のおかしいやつと思われるかもしれません。
何にでも笑いたくなる面白さだよって言っていることになるのですから。

funnyなコンテンツは作れれば良いですが、誰にでも出来ることではありません。

そこでもう1つの面白さ、interestingです。

人が興味をそそられるのは社会的関心度か社会的認知度が高いものです。

社会的関心度とは?

多くの人がそのジャンルにどれだけ関心をもっているかを示す指標。生活の三大要素である「衣・食・住」というジャンルは社会的関心度が高いと言える。

社会的認知度とは?

その言葉やブランドがどれだけ認知されているかを示す指標。マンガやアニメ、映画の達折る、有名なブランド名は、社会的認知度が高いと言える。

本書では「まるでドラマみたい!素敵すぎる家具に囲まれた仕事場 20選」(P295)という記事を書いて、バズらせようとしました。

僕もドラマみたいな部屋にしたくて、「無印良品の事例集」をよく見ています。

あなたにも、自然と気になってしまうジャンルがあるのではないでしょうか?

自分の傾向を分析してみるのもinterestingな記事を書くための役に立つと思います。

「社会的関心度」の高いジャンルを扱ったり、「社会的認知度」の高いキーワードを取り入れたコンテンツは、多くの人の”自分事”になりやすいため、興味をもってもらいやすい。(P312)

書評まとめ『沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲』松尾茂起

『沈黙のWebマーケティング Webマーケッター ボーンの逆襲』いかがでしたでしょうか?

学生がその会社を知るためにまずはホームページを見て、どんな会社なのか想像を膨らませます。

ホームページがおろそかだと優秀な社員をゲットするための機会を損失していることにもなります。

SNS隆盛時代だからこそ、会社としては力をいれていきたいところですね。

書評まとめ
  • Webデザインの本質は言葉。
  • 人は論理で納得し、感情で動く。
  • SWOT分析で弱点を知り、強みに変える。
  • どのようなコミュニケーションを生みたいかを考える。

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