【書評】タニタの働き方革命/谷田千里

教育部

今回紹介するのは『タニタの働き方革命 [ 谷田千里 ]』です。

会社でも「働き方改革」という言葉をよく聞くようになって、多少なりとも変わったような気がするけど、それでも大して変化はしていない…

そんな風にモヤモヤしている時に見つけたのが本書です!

タニタと言えば、少し前までは体重計のイメージしかありませんでしたが、今では食事など色々な分野で目にするようになりました。

そんなタニタがどのような働き方改革をしていったのでしょうか。

ようさん
ようさん

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを5つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!

真の「働き方改革」を目指す

残業削減=健康経営ではない。重要なのは「主体性」(P10)

この一文に本書のすべて詰まっているといっても過言ではないでしょう。

「働き方改革」。

近年、この言葉がよく使われるようになりましたね。

それによって上司は残業をせずに早く帰れと言う…

その割には仕事のやり方などは全然変えさせてくれない。

そもそも、働き方改革の目指すところはただ残業を削減すれば良いという訳ではないのです。

働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。

引用:「働き方改革」の実現に向けて

そこでタニタが取った策が「会社員」と「フリーランス」のいいとこ取り(P12)なのです。

最悪の事態を回避するには

従来のやり方を「改善」するだけでなく、会社という組織のあり方そのものを根本から見直さなければ、この先、生き残っていけないという思いを強くしたのです。(P32)

これが本書の中で登場する「日本活性化プロジェクト」の原点です。

僕が所属している会社でも人材集めに苦労しています。

新しい取引先を増やすより、社員を増やすことにより力を入れているほどです。

そのために新卒が魅力に感じるような制度をつくったり、未経験の中途採用も募集してみたり。

ですが、これはあくまでも人材集めに苦労するようになったからこそ、従来のやり方を「改善」しているにすぎないのです。

根本から見直すということはまさにトップダウンでしか出来ません。

時代が変わってきているからこそ、こういうリーダーシップが求められているんでしょうね。

僕は昔ながらのやり方ではもう通用しなくなってきているとひしひしと感じています。

4月に新入社員が入ってきましたが、すでに退職者が出ています…

しかも、退職代行サービスを使って!

それをただ根性がないと思うか、時代が変わったと思って、組織づくりを見直すか。

経営者って本当に大変だなと思うと同時に、自分たちの将来もどうするかと時代に問われているように感じます。

「報われ感」を最大に

「報われ感」の最大化の中で、最も重要かつ会社としてハードルが高いのは、社員の手取り収入の最大化です。(P35)

あなたが仕事をしていて、「報われている」と感じるのはどのような時でしょうか?

自分のやりたい仕事をしているとき?

自分の好きな時間に働いているとき?

人によって「報われ感」には色々あると思いますが、その中でも最も大きいのは自分の能力がしっかりと評価され、「貢献に見合った報酬が十分に得られている」と実感できること(P34)でしょう。

僕の後輩に給料の額など気にしないし、どうでも良いと話す人がいます。

この言葉を聞くたびに僕の中で色々な思いがあふれ出てきます。

なんて恵まれているのだろうか…

仕事が楽しいと感じたことはないのだろうか…

仕事で評価されたいとは思ったことはないのだろうか…

仕事に何を求めているのだろうか…

やりたいことや好きな時間に働けるのも魅力的だけど、それはあくまでも生活に十分な報酬をもらっている時だと思う。

この後輩のようにどれだけの苦労があって給料が支払われているのか、それは会社員だけをやっていれば気づきにくいのかもしれない。

苦労して頑張って、それに見合った報酬をもらうときは本当に嬉しいものだ!

基本業務と追加業務

個人事業主と会社が「業務委託契約」を結ぶには、どんな業務を請け負うのかを明確にし、それに対する報酬を決めなくてはなりません。(P52)

日本は欧米企業の「ジョブ型雇用」と違って、「メンバーシップ型雇用」が主流です。

ジョブ型雇用とは?

職務内容や範囲、求められるスキルや資格、勤務地などを詳細に記述した「職務記述書」をつくり、その職務を遂行できると判断した人を採用する雇用の形。

メンバーシップ型雇用とは?

「年功序列」「終身雇用」を前提とした多くの日本企業で採用されている雇用の形。最大の特徴は、先に人を採用してから仕事を割り振るという点。

つまり、業務委託契約を結ぶためには、職務記述書に近いものをつくらないといけないんです。

何もしなくても年々給料が上がっていく、年功序列制度はすでに限界でしょう。

かといって、上司から自分でスキルアップをしろと言われても、何をすれば評価されるのかが明確になっていないので行動に起こせない…

そのような人が多くいるのではないでしょうか。

決してやる気がないわけではないのです。

業務内容は「基本業務」と「追加業務」に分け、「追加業務」を請け負う場合は、その分の報酬を「成果報酬」として上積みすることにしました。(P56)

これだけやるべきことを明確にしてくれて、さらに追加で仕事を請け負えば、プラスの報酬が発生する!

僕なんかはこれを聞くともっと仕事をして、たくさん稼ぎたくなります。

働き方、意識はこう変わった

正直に言うと、土日も関係なくなりました。その代わり平日は6時間くらいしか働いていないかもしれないですね。かっちりち1日8時間と決めているわけではなく、日にちによってバラバラです。(P107)

これに魅力を感じる人、そうでない人、様々いるでしょう。

人によって働きたい時間は違います。

あくまでこの人にとってはこの働き方がもっとも効率の良いベストな働き方ということですね。

「とにかく人と会わなきゃ」という意識がすごく高まりました。時間も自由に使える分、意図的に外部の人に会いに行くようになりましたね。(P112)

営業でなければ進んで外部の人に会いに行くことは少ないでしょう。

ですが、個人事業主になれば自分自身が経営者でもあり、営業でもあるのです。

タニタでは「日本活性化プロジェクト」の制度を使うことで、契約期間を3年間としてその間は仕事を保障する内容になっています。

土台となるものがあるからこそ、その土台を使ってさらにステップアップできるのだと思います。

もちろん100%のフリーランスではなくて、この制度の枠内にいることで、社内の仕事をするためにある程度時間を拘束される、というデメリットがあります。でも、いきなり完全にフリーでどうぞ勝手にやってくださいと言われるよりとてもメリットが大きいと思います。(P168)

今、仕事に不満を持っている人も完全に自由に仕事をさせてくれというわけではないでしょう。

完全に自由にやってくれということは、誰にも頼らずに自分一人でなんとかしなければいけないということです。

社会人になったことがあれば、自分一人では限界があることを知っていると思います。

だからこそ、僕はいまだに会社員をやっているのです。

フリーランスには魅力を感じていても、あと1歩が踏み出せないのです…

書評まとめ『タニタの働き方革命』谷田千里

『タニタの働き方革命』いかがでしたでしょうか?

「日本活性化プロジェクト」という名前は、タニタだけではなく、日本全体が活性化していった欲しいという想いが込められているそうです。

是非とももっと普及していってほしいと思います。

僕が即効で手を上げるので!

書評まとめ
  • 重要なのは一人一人の主体性
  • 従来のやり方ではこの先を生き残っていけない
  • 「報われ感」とは貢献に見合った報酬が十分に得られていること
  • 「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」の違いを知ろう
  • 環境によって働く意識は変わる

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