【書評】SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル/ジョン・Z.ソンメズ

教育部

今回紹介するのは『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル [ ジョン・Z.ソンメズ ]』です。

この本は僕の考え方のルーツにもなっています。

ソフトウェア開発者であれば、一度は読んでいただきたいし、プログラミング教育が必須になった現在ではソフトウェア開発者以外にも参考になることがたくさん書かれています。

ようさん
ようさん

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを4つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!

最大の目標:他人のために価値を生み出せ!

ジグ・ジグラーは「人々がほしがっているものを手にいれるために十分に力になれれば、自分の欲しいものが手に入る」と言ったが、この言葉はそれをもっともよく表している。(P124)

ジグ・ジグラーは日本人には聞き覚えが無い人かもしれませんが、アメリカでは「全米No.1のセールス・モティベーター」とも称される人物です。

「人々が欲しがっているものを提供して、最終的に自分が欲しいものを手に入れる」

さて、この言葉を聞いて何かを思い出しませんでしょうか?

僕は日本昔話の「わらしべ長者」を思い出しました。

「わらしべ長者」はある一人の貧乏人が最初に持っていたワラからはじまり、相手が欲しがるものと物々交換を経ていくにつれて、最後には大金持ちになるお話しです。

この話を経済学の視点から考えると、経済の基本原則に沿って、自発的交換により価値を創造したともいえるのです。

特段の努力もせず、大儲けする幸運な男の話ってだけではないんですね。

このことから、成功への近道とは

ブログポストの作成であれ、スクリーンキャストの録画であれ、何かを新たに始めようとするときには、「それらがどのようにして、他人に価値をもたらすか」という視点から考えるようにすべきだ。(P126)

となります。

ちなみにこのブログも読み手にとってプラスになるようにと必死に頭を回転させて書いていたりします。

本に書いている内容だけだと想像しにくいものがあるので、今回の「わらしべ長者」という例えを出したのもその対策の一つです。

ハードワーク:その価値とできないわけ

私のキャリア、そして人生には非常に大きなターニングポイントがあった。それは、成功のためにはハードワークが必要であり、避けるべきものではないと考えるようになった時のことだ。(P260)

ハードワークって言葉を聞くだけでげっそりしてしまいますよね…

似たような言葉にワーカーホリックがあります。

この言葉の違いが分かるでしょうか?

分かりやすい例を見つけましたので紹介します。

ワーカホリックは、スキー場にいても仕事を夢見ている人で、ハードワーカーは、仕事をしながらスキーに行くことを夢見ている人です

引用:当てはまる人は要注意! 「働き過ぎ」のサイン5つ

つまり、こういうことではないでしょうか?

ワーカーホリックは、遊びの場においても仕事の事が頭から離れない人。

ハードワーカーは、遊ぶために今の仕事を頑張る人。

これであれば、筆者が伝えたい「ハードワークは必要であり、避けるべきものではない」という意味が通じます。

未来に精一杯遊べる人は、今を精一杯頑張れる人。

逆に考えると、今を精一杯頑張れない人は、未来においても遊べない人。

あなたは本当に有能になりたいのなら、賢く働くとともにハードに働く方法を学ばなければならない。賢くなるだけでは不十分だ。本当に成功するためには、障害を前にした時に一定のレベルのがんばりと一定のレベルの忍耐がどうしても必要だ。(P261)

忍耐と言えば「NARUTO」の自来也と大蛇丸の問答を思い出します。

あなたは忍者とはどのような者を指すと思いますか?

大蛇丸は「忍術を扱う者」と答えました。

それに対して自来也は「忍び耐える者」と答えました。

この認識の違いはナルトとサスケに受け継がれ、ピンチになった時の精神的な強さ/弱さとして現れました。

どちらか一方だけではなく、両方必要だということです。

打ち明け話:私が33歳で引退できた理由

私が定義する引退は自由だ。もう少し限定すると、金銭的な自由である。時間の使い方を強制されず、金銭上の制約のために自分の時間を使わないでいられることだ。(P319)

仕事を引退すると聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?

定年後のおじいちゃんのように過ごす。

美女をはべらせて、ビーチでお酒を飲む。

僕は転職する前に退職金をもらったので、そのお金でしばらくは休もうとのんびりしていた時期があります。

その結果、どうなったか?

体重は過去最大に!

貯金はどんどんと減って底が見えるくらいに!

この経験から僕は引退して働かない状態になることを望まなくなりました。

僕が働く理由も引退して楽をすることではなく筆者が言うように「金銭的な自由」を手に入れるためです。

筆者が「金銭的な自由」を手に入れるためにどれくらいハードワークしたかということ、

それからの2年ほど、昼の8時間は本業の仕事のために使い、夜の4時間から5時間はプルーラルサイトの講座の制作に充て、さらに週末にも講座を作った。(P328)

残業時間を2千円で換算すると、5時間で1万円。

平日と休日の7日間で7万円。

それを2年間で…

7万円×4週×24カ月=672万円。

会社のために体を酷使して働いたとしても、これ以上増えることはありません。

これだけでは「金銭的な自由」なんて夢のまた夢です。

ですが、筆者はプルーラルサイトやブログ、ポッドキャストYoutube動画など、新たな価値を創造するために時間を使ってきました。

その場合は、利益は下が0から上は無限大になります。

確実な672万円か、それとも0~無限大か、あなたならどちらを選びますか?

筆者はこの2年かをこのように振り返っています。

大変なことではなくすべての時間を楽しんだと言いたいところだが、実際にはみじめなハードワークであり、いつか自由になりたいとずっと思っていた。(P329)

正しい心構えを持つ:リブートしよう

プラス思考の根っこは、自分は単なる環境などよりも大きな力を持っているというこの信念にある。状況がどうであれ、自分には自分の未来を変えるパワーがあると考えるので、将来には良いことがあるという見方になる。(P390)

まさに物語の主人公だ。

ONE PIECE」のルフィは「海賊王」に。

NARUTO」のナルトは「火影」に。

それぞれ、まだ自分が何者でもないときからこのように宣言していました。

彼らの行動を見ていると、プラス思考がただの楽観的な思考ではないことが分かります。

ただ、これはファンタジーだけの話ではありません。

本田圭佑選手は幼少期時代にこのような作文を書いています。(一部抜粋)

Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれて、ヨーロッパのセリエAに入団します。
そして、レギュラーになって10番で活躍します。
一方、世界中のみんなが注目し世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。

「~したい」という願望ではなく、「~します」という事実を書いているのです。

これはまさにルフィの「海賊王におれはなる」と同じでしょう!

では、プラス思考になる様に頑張れば良いのかというと、そうではありません。

単にプラスの態度になりたいと思うだけでは不十分だ。望みが経たれて自分を責めているときでも、同時にプラスに態度を取りたいと必須に思えるようにならなければならない。(P392)

上がったものは下がるように、プラスに傾いたものはマイナスに傾きます。

マイナスに傾いた時にどうすれば良いのか?

僕の場合、何かマイナスなことが頭に浮かんでしまうと、それをずっとリピートしてしまう癖があります。

そんなときは何かに没頭することでプラス思考に持ち直すことができます。

本書では「思考を変える」、「瞑想する」、「本を読む」ことが紹介されていますが、僕の方法に一番近いのはこれ。

「もっと遊ぶ」

英語には、「よく学びよく遊べ」と同じような意味で、「働いてばかりで遊ばないと無気力になる」という言葉がる。遊ばなければ、マイナスに傾いて怒りっぽくなることもわかっている。(P393)

遊びって結構重要なんですよ?

書評まとめ『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』ジョン・Z.ソンメズ

『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』いかがでしたでしょうか?

ここまで読んでいただいて分かる通り、技術に関することはほとんどこの本には書かれていません。

というのも、技術だけ学んでもすぐに新しい技術が生まれてきて古くなってしまうからです。

一昔前までは資格を取得して、それで食べていけるということもありましたが、今ではそれが出来る人というのも見なくなりました。

ですが、ITバブルがあったようにソフトウェア開発者は自ら価値を生み出すことで、富を得ることも可能なのです。

そのためにはハードワークが必要なことはお忘れなく。

書評まとめ
  • 成功への近道は「どのようにして他人に価値をもたらすか」という視点から。
  • 成功するためには、障害を前にした時にがんばりと忍耐が必要。
  • 引退とは金銭的な自由を得ることで、楽をすることではない。
  • プラス思考とは自分には自分の未来を変えるパワーがあると考えること。

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