【書評】投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略/藤野英人

教育部

今回紹介するのは『投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略 [ 藤野 英人 ]』です。

藤野さんは「ひふみ」シリーズで有名なレオス・キャピタルワークス株式会社の社長です。

本書を読んでみようと思ったきっかけは帯にサラリーマン気質から抜け出す思考と習慣のシン・スタイルと書かれていたからです。

サラリーマン気質って?

ようさん
ようさん

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを4つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!

失望と希望

失望を最小化する人たち、希望を最大化する人たち(P31)

日本人はこの2つのグループに分けられるそうです。

この一文を読んだときにものすごく納得してしまいました!

本書の内容に引き込まれたのもこれの影響ですね。

ほとんどの人は「失望を最小化」する人たちでしょう。

少なくとも僕の周りは…

人間は本能的に「損失を回避したい」という気持ちのほうが「何かを得られる」という気持ちよりも大きくなるからです。(P33)

損失を回避するためには、「行動しないこと」、「我慢すること」というマインドになってしまいます。

節約も無駄な出費(浪費)を抑えることが良いことですが、節約だけしていては、いつまでたっても「希望を最大化」することは出来ません。

では、「希望を最大化」する人たちとの違いはどこにあるのでしょうか?

「何もしないこともリスクだ」ということがわかっているので、消費や投資行動に前向きです。(P32)

これを理解しているか、していないかの違いでしょう。

つまり、「行動しないこと」と「我慢すること」にはすでにリスクが含まれているのです。

何もしていなくても外部環境はどんどんと変わっていきますし、あなた自身も1日ずつ老いていくのです。

気づいた時にはすでに手遅れというゆでガエル状態になっているかも?

投資家の思考

まずは投資とは何かから理解していきましょう!

投資とは株やFXなどでお金を稼ぐという「お金だけ」の話ではありません。

投資とはエネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為(P41)

「時間」「愛」「情熱」などのエネルギー。

過去に誰かがこれらをエネルギーを投入したからこそ、今があるのです。

たとえばエジソン。

失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ。

エジソンのこの名言はとても有名ですね。

諦めないことや努力すること、挑戦することの重要性として説かれますが、さらにもう1つ。

自分が得することだけを考えたのではなく、世の中をよくするために行動したということです。

誰かが損をするリスクを取ってくれたおかげで存在しています。(P42)

エジソンが1万回もの「時間」「愛」「情熱」というエネルギーを投入してくれなかったら、今の文明はもっと遅れていたかもしれませんね。

では、「投資」と「ギャンブル」の違いはどこにあるのか?

違いを説明するのによく「ゼロサムゲーム」という言葉が使われます。

ゼロサムゲームとは?

ゲーム理論と呼ばれる経済理論のことで、参加者全員の得点の合計が常にゼロである得点方式のゲームを意味する。

簡単にいえば「オセロ」のことですね。

自分が黒で+1になれば、もう相手は白ではなくなるのでー1になり、合計がゼロになります。

このゼロサムゲームに当たるものがギャンブルだと言えるでしょう。

それに対して投資は0→1を生み出します。

この観点で考えてみると、FXはギャンブルです。

株も短期ではギャンブルですね。

長期だとそのお金を使って企業が0→1を生み出す可能性があるので投資です。

新しい商品や市場をゼロから生み出し、全員が得することこそが投資の本質です。(P126)

1万円の価値

「1万円札」と「1万円の時価がついた株式」だったら、どちらがリアル(実体がある)で、どちらがバーチャルだと思いますか。(P124)

昔は株券というものが発行されていたのですが、電子化された影響もあり、多くの人は株式の方をバーチャルだと答えるのではないでしょうか。

ですが、ちょっと待ってください!

1万円札の別の呼び方は「日本銀行券」。

「日本銀行券」は日本銀行が発行する日本国内で使用できる法定通貨です。

1万円札の原価自体は20円しかありません。

物々交換の歴史があり、さらにモノやサービスの流動性を高めるために作られたのが通貨です。

つまりは、日本国内にある1万円の価値があるものと交換するために使われるのが「1万円札」です。

それに対して株式はどうでしょうか。

株式は、株式会社と紐づいています。会社が持つ有形・無形の資産の権利が乗っかっています。もちろん、株価は変動しますが、少なくとも会社と言う「実態のあるもの」と紐づいているわけです。(P125)

さて、ここで答えです。

本書では1万円札が「バーチャル」、株式が「リアル」な存在だとしています。

この違いを理解するのって重要だと思うのです。

1万円という金額は変わらないけど、1万円と交換するものは様々です。

もし、物価が値上がりして、パンが100円から1000円になったら、これまで100個買えていたものが10個しか買えないことになります。

せっかく働いて得た1万円…

それをどのように使うかが未来への分岐点になるのだと思います。

トラリーマンとネコリーマン

「トラリーマン」とは「高い職業倫理と高度な専門性を持って、顧客のために満足できる結果を残すことのできる付加価値の高いサラリーマン」のことを指します。(P283)

それに対する存在が

「会社に所属し、生活のためにそのインフラは活用するものの、出世は目指さず、しかし決して社畜にならず、自分の人生を自分でデザインする」、それが「ネコリーマン」です。(P286)

です。

「トラ」と「ネコ」。

どちらもネコ科なのに目指すべき方向性がだいぶ違いますね。

あなたはどちらに魅力を感じるでしょうか?

僕が20代の頃は「トラリーマン」として生きていきました。

そして、30代の今は「ネコリーマン」として生きています。

そこには病気になったことが影響しています。

収入を会社1つだけにしてしまうと、働けなくなった時にゼロになってしまうからです。

就業不能保険というのもありますが、リスクは収入だけではありません。

人との繋がりも断たれてしまうかもしれません。

定年になって会社以外の繋がりが無かった人は孤独を感じることが多いようです。

ここでも投資家思考を使って、リスクを分散していきたいですね。

書評まとめ『投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略』藤野英人

『投資家みたいに生きろ 将来の不安を打ち破る人生戦略』いかがでしたでしょうか?

僕は投資というものがどういうものかアップデートできて大変良い本でした。

この頃はこれは投資なのか、浪費なのかをよく考えるようになりました。

書評まとめ
  • 「何もしないこと」はリスクである
  • 投資とはエネルギーを投入して、0→1を生み出す行為
  • 1万札はバーチャルな通貨である
  • 主体的に会社を利用しよう

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