【書評】天才はあきらめた/山里亮太

教育部

今回紹介するのは『天才はあきらめた (文庫) [ 山里亮太 ]』です。

2019年に女優の蒼井優と結婚したことでさらに知名度を上げた著者。

最初はなんで?と思いつつも笑いにあふれる結婚会見を見ると、なるほどと思わされました。

ようさん
ようさん

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを5つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!

自信貯金

どんな些細なことでも、小さな自信を張り付けていく。
それを繰り返していくと、結構立派な張りぼてが作られていった。
この張りぼての自信は、「俺なんて…」というあきらめさせ界のスーパーエースの攻撃も見事に跳ね返して続けて、お笑い芸人への夢に向かわせてくれたのである。(P27)

小さなものでも自信を積み重ねていくとでいずれは大きな自信となります。

ちりも積もれば山となるという言葉もありますね。

自信をを自分の心の中に銀行に貯めていくことが「自信貯金」です。

僕はお笑いが好きでよくテレビを見ますし、芸人さんが書いた本を買って読んだりします。
本書の最後に解説として書かれているオードリー若林さんの「ナナメの夕暮れ [ 若林 正恭 ]」も読みました。

お笑い芸人をやっている人は本当に尊敬します。

吉本の芸人養成所(NSC)には年1200人が入学するそうです。

それでもお笑い芸人として活躍できるのはほんと一握りの人達でしょう。

そんな人たちと競っていくのですから、心が折れそうになるときもありますよね。

「自分って駄目なんだなぁ…」という無駄な悩み時間をスタートさせてしまいそうなとき、この貯金をちょっとずつ崩して自信を保っている。(P29)

本書のタイトルは「天才はあきらめた」です。

「そんなに努力できる人のことを天才というんだよ!」というのは簡単です。

ですが、夢に向かって努力をし続けるということは本当にできないことでしょうか?

自分なりの前へ進む方法というものが必ずあるのではないかと考えさせられます。

「逃げさせ屋」を無視する

僕は根性がない。
好きなことにはストイックになれるけれど、嫌いなことはまるで根性無し。
逃げ道があったら、すぐそこに逃げてしまう。(P31)

著者は本当に自分のことをよく分析していると思います。

その分析があった上でそのためにはどうすれば良いかを考えているのです。

僕は本書を読んで戦略家だなと感じました。

時代が違えば軍師とかになっていたかもしれませんね。

僕と同じ感想を持っている人が東洋経済に記事を書いていたので興味がある人は是非!
山里亮太「一流女優との結婚」に違和感ない理由

退路を断つと、普段サボるために頭の中に出てくる言い訳の数々をすぐつぶすことができる。
けれどあまりに逃げ道をなくすとプレッシャーになりしんどくなりすぎてしまうので、退路を断ったおかげで頑張れた時には、そこに橋を架けるようなイメージでサボりたい気持ちに従って休む。
それをご褒美と感じながら。(P35)


『起業の道には、退路はない。最悪の失敗はあきらめることだ。』
『ゲイツもザッカーバーグも1人しかいないが、ジャック・マーはたくさんいる 』

これはアリババの創業者であるジャック・マーの言葉です。

ビル・ゲイツとジャック・マー。
どちらも僕からすれば成功者です。

成功者から同じ成功者を見るとまた違った世界が見えてくるのでしょう。

ただ、”ジャック・マーはたくさんいる”という言葉には再現性があるというニュアンスが伝わります。

つまりは、やるか、やらないか、前に進むか、後ろに進むか、それだけの違いだと言いたいのではないでしょうか。

著者のように退路を断つという前提があったうえで、それでも息切れしない工夫をしていきたいものです。

モチベーションという言葉の怖さ

「モチベーションが上がらない」なんて言ってダラダラしていると、「仕方ない」という言葉が頭の出てくる。
この言葉がさらにダラダラを長続きさせる。(P86)


モチベーションが上がったらやる、モチベーションが低いからやらない。

これってつまり、やるやらないをその時の気分で決めているということです。

そもそもモチベーションって普通に使っているけど、どのような意味でしょう?

モチベーションとは?

人が何かをする際の動機づけや目的意識。

この意味を知って、あれ?と感じませんか?

モチベーションが上がらないからやらないというの、「動機づけや目的意識」が上がらないからやらないとという意味になるのです。

つまり、モチベーションという言葉を使っている人は、動機づけや目的意識がそもそも明確でなかったり、どうしても成し遂げたいわけではないということです。

出来たらいいなは、出来なくてもいいなのです。

そもそも、モチベーションなんて上がっていないのが普通なのだ。
モチベーションが上がっている状態っていうのは、あの国民的兄弟キャラのゲームの中でスターを取っている状態。(P86)


たまたま動機づけがされて無敵状態になり、時間がすぎると効果がなくなってしまう…

実にうまい表現ですね。

もう一人の自分を置く

「自分が寄席にいたとして、その自分が見て笑うものをやっているだけ」
当たり前というテンションで出された答えは、僕にとっては衝撃的だった。
僕が考えているものには、いつだって自分はいなかった。(P114)

これは著者が「笑い飯」と「千鳥」に問いかけたものです。

お笑い芸人がこのようなことを考えて漫才していたとは僕もビックリです。

自分が面白いと思うことをただやっているだけ。

このことを知って著者がとった行動というのが、

自分が笑っているときに、なぜ笑っていたのかをノートに書きまくることだった。(P114)

ダウンタウンなうという番組が好きで良く見るんですが、浜田さんが番組中にこのようなことを話していました。

この人(松本)ネタ作りますけど。
我々がやってた漫才って、流行ってるもののことって一切ないんです。
自分らがオモロイと思ってることをしゃべってるだけで、最近の子って、流行りのことをバンバン取り入れてやってるから。
僕らの中では考えれない。

引用:ダウンタウンなう

コニュニケーションを取るときにユーモアがあればもっと円滑になるのに…と思ったことはないでしょうか?

僕はあります。
というか今でもずっと考えています。

もう一人の自分が笑ってくれること。

そう考えると自分はどういうときに笑っていたのだろうか?という考えにいきつきます。

ここまでは誰でも思いつくことですが、この後にどのような選択をするか。

このような小さな選択の1つ1つが次の未来に繋がっているのです。

他力本願

「他力本願」とは南海キャンディーズの初の単独ライブの名前です。

どのような思いでこのような名前をつけたのか考えてみたいと思います。

まず、他力本願の本当の意味をご存知でしょうか?

他力本願を「他人まかせ」という意味で使われる場合もありますが、本来は仏教用語で意味が異なります。

他力本願とは?

自らの修行の功徳によって悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の本願によって救済されること

仏さまの願いはすべての人を本当の幸せにすることです。

つまり、自分の願いと仏さまの願いが一致した時、仏さまの力を借りて願いを達成しようとするということだと思います。

他人任せで自分は何もしないという意味ではないということですね。

著者が他力本願に込めた思いとは、自分たちの力だけではなく、多くの人達の力を借りてここまで来れたという感謝の気持ちなのではないでしょうか。

書評まとめ『天才はあきらめた』山里亮太

『天才はあきらめた』いかがでしたでしょうか?

僕は本書を読んで著者のイメージががらっと変わってしまいました。

それまでは以前に「しくじり先生」に登場した時は自分のクズっぷりとそれから気づきがメインだったので、そのような人間性しか知らなかったのです。

まさか、ここまで戦略的に努力している人だとは…

書評まとめ
  • 自分なりの前へ進む方法を検討しよう。
  • 最悪の失敗はあきらめること。
  • モチベーションは低くて当たり前。
  • 小さな選択の積み重ね。
  • 自分の力だけでここまで来れたのではない。

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