今回紹介するのは『雑談が上手い人下手な人 [ 森優子 ]』です。
例えば、エレベーターの中とか、休憩時間とか、同僚がうまく雑談している姿をみてスゴイなと関心した経験はないでしょうか?
僕は正直コミュニケーションを取るのが苦手です…
ちょっとした雑談が出来なくて、悩んだりもしました。
それでもなんとかしたくて、雑談が上手い同僚を真似たこともあるのですが、上手くいかなかった経験があります。
本書の冒頭には成功者は雑談力なくして道は開けなかった(P2)と書かれています。
雑談力は筋力と同じようにトレーニングすれば身につくものなのです。
僕は雑談力のトレーニングを雑トレと呼んでいます。

僕が本書を読んで実践していること、意識していることを5つ取り上げました。詳しく見ていきましょう!
30SEC
話は30秒以内で終わらせることが理想だということです。(P135)
話が長いなと思われないのが30秒だそうです。
筋トレでは10回をワンセットとすることが多いです。
なので雑トレでは30秒をワンセットとします。
その30秒をいかに活用していくか。
そこが雑談の上手な人と下手な人の分かれ目になります。
30秒であればなんとかできそうではないですか?
SMILE
笑顔には、どんな人も引き寄せる、奇跡的なエネルギーがあります。(P56)
相手に笑顔になってもらいたければまずは自分からということです。
僕は映画が好きなのですが、コワモテなのに愛される人がいるのはなんでなんだろう?と考えたことがあります。
例えば、ドウェイン・ジョンソン。

いかにも怖そうで話しかけづらそうですよね。
でも、彼はディズニーの映画にも出演しているのです。
2020年7月24日公開のジャングル・クルーズでは船長役をやっています。
その魅力の秘訣が笑顔だと思うのです。
素敵な笑顔になるように鏡で練習するのもありですね!

EMOTION
雑談が上手い人は、100パーセント「プラス思考」(P146)
話をしたくなる時というのは感情が動かされた時です。
「エモい」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「感情を動かされたとき」や「感情が高まって強く訴えかける心の動き」のことを言うそうです。若者言葉ではあるのですが、この言葉はなかなか上手い表現だなと思っています。
喜怒哀楽、色々ありますが初心者はまず喜と楽を刺激することから始めてみましょう。
相手に喜んでもらうこと、楽しんでもらうこと、そのためにはどうすれば良いか?
心構えとして100%プラス思考、ポジティブな気持ちでいることが大切です。
ネガティブな人から喜と楽を刺激されることはありませんからね。
GAP
ギャップ感を演出する。(P167)
人はギャップに弱いものです。
ドウェイン・ジョンソンがコワモテなのに笑顔が素敵なのもギャップの1つですね。
では、ギャップを出すにはどうすれば良いのか?
「ギャップ感を演出」のこの演出という部分が重要になります。
元々が人工的ではなく、天然。
自然現象として起きた意外性です。
その自然現象を何度も繰り返しているうちに、意識しなくてもギャップ感を出すことが身についていったのです。(P168)
天然でギャップが出ることは少なからずあると思います。
このギャップが出て、上手くいった時を覚えていて、あえて意図的に出せる人が雑談の上手い人です。
天然だけではないので著者は演出という表現を使ったのでしょう。
「ギャップ感を演出する」という雑トレは人によってそれぞれ異なります。
自分にあったギャップをテレビなどで研究してみるのも面白いのではないでしょうか?
WORD
雑談に愛という言葉を入れて、相手の心をつかみましょう。(P198)
言葉には力があります。
本書では「愛」という言葉を入れると書かれていますが、なかなか愛という言葉を使うのは恥ずかしい気がします…
直接的な「愛」という表現ではなくとも次のような言葉も紹介されています。
「愛嬌」「可愛い」の中に愛という字があります。(P197)
なので僕としてはその言葉がもつイメージが大切なのだと理解しました。
言葉がもつイメージや力が相手に伝わるのだとしたら使う言葉は重要ですよね。
書評まとめ『雑談が上手い人下手な人』森優子
「雑談が上手い人下手な人」いかがでしたでしょうか?
著者は昼は求人広告の営業を、夜はホステスの仕事を14年間も続けました。
まさにコミュニケーションのプロです。
本書にはテクニック的なことも紹介されていますが、僕が取り上げたのはどちらかというと心構えにあたる部分が多いですね。